盗聴器発見はもう古い、ハッキングを見抜く調査カリキュラム

盗聴器は、大きく分けて2種類あります。
まずは電波を使って音声を送るタイプの盗聴器です。このタイプの盗聴器は「簡素な高感度マイク」と「電波発信装置」の組み合わせで、三又コンセントに偽装されているなどします。遠隔から電波によって電源のON/OFFが出来るものもありますが、原則、電波を発信すること、電源が必要であるという物ですから、広域電波受信機や周波数カウンターを利用すれば、発見することは可能です。この手の盗聴器は市販されていますし、それなりの販売数があるということからT.I.U.探偵養成学校では、発見トレーニングやその仕組みの理解などをしっかり行います。

次に、有線型の盗聴器やICレコーダーをそのまま仕掛けてしまうという電波を発信しないタイプでの盗聴も存在します。この場合においてはも、高感度マイクが搭載されていることが必須条件になりますし、たとえ偽装していても、物体として存在している以上、発見するトレーニングを積むことによって、発見率を高確率に保つことが可能です。

ところが、最近の盗聴は事情が異なってきています。
その顕著な現象として、個々人のコミュニケーション手段の変遷が大きく影響しています。例えば、コミュニケーション手段として多く利用されているスマートフォンの利用を考えてみましょう。これを読むあなたは、通話している時間の方が長いでしょうか?それとも、アプリで時間をつぶしたり、字面でのコミュニケーションの方が多いでしょうか?

周囲の人の使い方も見て考えた場合、字面でのコミュニケーションの方が圧倒的に多いでしょう。

今やネット上で文字や写真でコミュニケーションをする

今や、コニュニケーションツールの変遷から、文字や写真、動画でのコミュニケーションが圧倒的に増えています。盗聴を行う者からすれば、音声だけを拾うような情報収集手段より、ネットからの情報を引いたほうが、効率的でわかりやすいのです。

SNSなどで自分から情報を漏えい

SNSの進化はこれまでのツールの進化とは比べ物にならないくらい進化しています。各アプリの連携や発信手段や方法の違いをきちんと理解し、自ら発信するような情報を分析すれば、多くの情報を得ることになります。ハッキング点検をする前に、まず、自ら情報を発信し情報漏えいを起こしていないか確認することが重要です。例えば、高級なホテルに宿泊したとします。夜景がとても綺麗で、この夜景をSNS上にいる友人らにも共有したいと考えて、写真をアップしたとします。
この設定が例えば「公開」になっていた場合、通常検索でもこの夜景を誰もが確認することができるでしょうし、友人がその写真をシェアし、公開した場合、拡散して情報が発信されることになります。仮に写真データにジオデータが入っていた場合は、容易にGPSデータを確認することができます。今のスマートフォンは、あまりジオデータを写真データにデフォルトでは含めない方針となっているものが多いですが、写真に写るもの、角度などから、場所やホテルの部屋番号などはある程度特定できます。
このような特定方法は、別講義や実習のカリキュラムに含まれています。

ハッキングを見抜く

実際に最も怖いのは、ハッキングです。ハッキングは非現実的だとする声もありますが、特定の情報が漏れている場合で、自ら情報発信していない場合は、ハッキングされた可能性が高いと言えます。
例えば、スマホがクラウドと連動されていて、自動的にバックアップが行える状況である場合は、写真を撮ればすぐにバックアップが作成されていますし、スマートフォンの地図でどこかに向かうナブゲーションシステムを使っていれば、容易に居場所を特定できます。
ですから、親友経路となる可能性のある場所から、しっかりとハッキングの点検を行う必要があるのです。

最新の盗聴器発見においては、ハッキングなどの別要素の情報漏えいなどについてもしっかりと調査をしないと、問題となっている情報自体の問題とは対峙できないのです。

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