多くの探偵学校では、「卒業後は独立開業ができます。」と宣伝しています。
確かに探偵は電話回線とホームページがあれば独立できる独立初期費用の少ない
職種だといわれています。
しかし、調査するにはカメラ・盗聴発見用機材・PCなど様々な調査機材が必要です。
調査機材がないということは、病院に手術設備がないのと同じです。
さらに事務所も必要です。通常の賃貸事務所は、保証金が10ヶ月程度、その他
初月の賃料や仲介手数料など様々な費用がかかりますから、平均で200万円程度の
初期費用が必要です。
「いや、自宅で開業する!!」と言う方も中にはいるでしょうが、アパートや
マンションの一室にある探偵社に誰が好んで依頼するでしょう。
それに、賃貸であれ持ち家であれ、その契約に「事務所の用に供することは禁止」
の規約があれば、その自宅で登記することも事務所として使うことも許されません。
自宅開業自体がかなり厳しい状況で、信用性にも問題があることは、探偵社なら良く理解しているはずです。
良く理解しているのにも関わらず、「自宅開業!!」をすすめる探偵学校は
独立開業をする受講生に対して全く責任を負っていないという事になります。
はじめから責任を回避するつもりであれば、無責任な宣伝もいい加減な授業も納得が
できます。
つまり数十万円程度で自己独立開業をする事は、世の中の常識上不可能です。
冷静に考えれば現実味を帯びていない事が理解できるはずです。
独立開業を考える場合は、その探偵学校を運営する母体の探偵社が、どの程度サポート
してくれるのかという事がカギとなります。
つまりメリットを考えるのです。
その際の基準と業界の常識は以下のようになります。
業界の常識
・看板だけでは依頼は取れない。
根拠:大手のFC店が倒産している。(FCとはフランチャイルズのこと、ほとんどは大手の看板を借りた個人事業主、共栄費や高いロイヤリティで倒産に追い込まれるケースもある。)
・純粋な全国支社展開をしているのは数社しかない。
根拠:転送電話だけの見せ掛け全国展開が問題となったため、探偵業適正法成立の一因となった。
・情報ネットワークを作り上げるのは大変
情報を入手するためのネットワークを作るのは、膨大な費用がかかります。しかし、探偵業を行う上では、情報網の確立は必須です。
メリット
・営業のサポート
効率的な宣伝方法や開業地域の新規開拓などをサポートしてくれるか。
・調査のサポート
調査スタッフを派遣してくれたり、困難な調査を手伝ってもらえるか。
・事務所などの斡旋
初期費用の少ない事務所などを紹介してくれるか。
・調査機材のレンタルや斡旋
特殊調査機材を借りられるか、もしくは販売してくれるか。
・登記のアドバイス
会社登記の場合の方法を教えてくれるか。
・税務、会計のアドバイス
税務や会計上のアドバイスはあるか。
・加盟料等
加盟料やロイヤリティがある場合は、その目的や使い道などを教えてくれるか。
どのような職種でも独立開業には、膨大なエネルギーが必要であり、最低限の費用はかかります。また、成功するかしないかは、経営者の努力や資質が問題となります。
しかし、独立開業をすすめる業者は、独立者が成功できるように対策を施す責任があります。こうした点を良く考え、独立するかしないかを選択しましょう。
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