探偵学校で学ぶ「探偵の実務」について

探偵学校の限界

探偵学校は、「受講生が卒業までに探偵として適正な行動ができる知識や技術」を獲得できるということを、目的としていなければ、その存在意義はありません。
T.I.U.探偵養成学校が長期探偵専門教育にこだわり、542単位ものカリキュラムを実施するのには、理由があります。その理由の大きな1つには、「探偵の業務」の実態があるのです。

1日8時間の張り込みは当たり前という実際の業務

探偵は「待ちの商売」と言われています。これには2つの意味があって、1つは、「探偵必要ありませんか?」という押しかけ営業もおかしいですしから、自ら営業に動いて、仕事を獲得できるビジネスではないという意味と、実務上の張り込みが長く、実際は地味な張り込み(秘匿性を高く保つ必要があるため上手な調査は地味なのが当たり前です。)を繰り返し行い証拠収集を目指すという「張り込み」=「待つ。」の意味があるのです。

ですから、長時間にわたる張り込みなどに耐え得る体力もさることながら、精神力がなければ調査現場に対応はできません。1日8時間の張り込みなど、当たり前に近いほど多く発生するシチュエーションです。

証拠収集は一瞬のチャンスのみ、やり直しができない実際の調査

探偵学校では失敗は常であるため、やり直しは可能ですが、実務上の探偵調査の現場では、やり直しは、当然ながらできません。

例えば、最もポピュラーな浮気調査。
妻が依頼者、夫が対象者である場合、多くは、夫の会社から張り込みが開始されます。時間がよめないという方が多いことから、空振りのリスクを避けるため、夕方の4時から会社の前で張り込みを始めます。5時から7時の間に、かなりの人数が会社から帰路につきますが、調査対象者である夫は出てくる気配がありません。午後8時40分ごろ、通用門から出てくる夫の姿を確認し、そのまま尾行へと流れます。夫は、会社の最寄り駅まで歩き、自宅のある方面の電車に乗り込みます。少し混み合った車内で夫を見失わないように、同車両に探偵は姿を置きました。降車駅で夫は女性と待ち合わせていました。談笑する様子をカメラに収め、再び尾行を開始すると、夫と女性は居酒屋に入りました。出入り口を確認し、出入り口は1つしかないことや個室のスペースがないことを確認し、居酒屋の外で張り込みを始めます。時間にして、午後10時55分、二人は居酒屋を出て、路地を曲がってすぐにあるラブホテルに入りました。曲がってすぐの入り口であったため、アングル・画角としてあまり様子が伝わりきらない画像であろうことから、ラブホテルのフロントで、部屋を選んでいる様子を撮影しました。そして、張り込むことおよそ3時間。夫と女性は、ホテルを後にします。駅近くでタクシーを拾った夫は、そのタクシーに女性を乗せました。どうやらここで見送り帰宅するようです。女性の身元を判明しておく方が先決であろうと探偵が考え、タクシーの尾行を行い、女性の帰宅先を突き止めました。

このような事例の場合、尾行・張り込み・撮影の各総合時間を算出すると、下記のようになります。

  • 尾行    :合計30分間
  • 張り込み  :合計9時間30分
  • 撮影    :合計30分間

短時間のトレーニングでは、張り込み時のイメージがわかない程度の教育しかできません。これが、業務ではない探偵学校の限界です。もちろん要点のみを掻い摘んで、手っ取り早く、基礎部分の定着を目指そう。という試みは、行っているとは思いますが、その検討に効果があれば、今や無数にある探偵学校は、膨大なトレーニングを行う必要がありますが、学ぶための時間も関係してしまうます。

探偵業務になるべく現場に似た近い形のスキルの定着を

T.I.U.探偵養成学校の土日コースでは、1日8時間の講義や実習があり、平日コースでも、日曜日共同開催講座で、1日8時間の連続カリキュラムが実施されています。わずか数十分、1時間程度の張り込みと、当校ならではの、1日8時間ほどもある、あらゆるシチュエーションで、確実に姿を消し、十分な張り込みへのトレーニングには欠かせない長期探偵専門養成学校の1つの柱であるのです。